セキュリティ管理をクラウドに移行するメリット

はじめに

ネットワーク化が進む中、企業はオンプレミスとクラウドが混在する複雑なシステムを攻撃から守ることがますます困難になってきています。 

 WithSecure™ Elementsでは、クラウドの単一のコンソールを通じてセキュリティの管理をすることができます。それにより、IT資産全体の可視化、最新の防御技術の利用、また当社のエキスパートによる支援を得ることが可能となります。 

多くの企業では、セキュリティの管理がますます難しくなっています。クラウドへの移行が進み、パンデミックによりリモートワークが爆発的に増加する中、従来のシステムやプロセスでは、増大する脅威から身を守ることはもはや不可能です。複雑なクラウドとオンプレミスサービスの管理と設定が必要なうえ、 ネットワーク外のリモートデバイスが大量にシステムやデータにアクセスするため、以前と比べて、攻撃の侵入経路がはるかに多くなっている可能性があるのです。 

WithSecure™ Elementsは、クラウドからセキュリティを管理するための柔軟なモジュール式ソリューションです。 EPP、 EDR、 脆弱性管理Microsoft 365などのクラウド連携プラットフォームの保護 から構成されています。

 

クラウドの単一ポータルによる可視性の向上 

ネットワークで何が起こっているのかが見えなければ、効果的に保護することはできません。WithSecure™ Elements を使用してクラウドからセキュリティを管理すると、様々な情報を確認できるダッシュボードを通じて、クラウドとオンプレミスの両方のシステムを完全に可視化することが可能になります。これにより、ホストの脆弱性、リモート デバイスの不審な動作、クラウド コラボレーション プラットフォームにアップロードされたマルウェアなど、疑わしいものを発見し、被害が発生する前に対応することがはるかに容易になります。 

クラウドベースの単一のポータルを通じてネットワーク全体の状況を確認できるため、ネットワークのさまざまな部分を同時に標的とする攻撃をはるかに簡単に阻止することができます。WithSecure™ Elementsの統合管理ポータルでは、様々なシステム間のアクティビティを簡単に関連付けることができ、さらに詳細や具体的な内容まで掘り下げることができます。また、さまざまなサードパーティシステムとの API 統合を提供しているため、Elements のクラウド セキュリティ管理プラットフォームから、SIEMや資産管理ソリューションなど、使用している他のツールに必要に応じてデータを取り込むことができます。

 

 

追加機能を即座に有効化 

WithSecure™ Elements を使用してクラウドからセキュリティを管理する場合、新しい機能やテクノロジーを追加する際に時間のかかる実装プロセスを必要としません。必要な機能を即座に有効にすることができます。たとえば、あるお客様はクラウドのマルウェア対策にWithSecure™ Elements EPPを使用していましたが、より深刻な攻撃を示唆する不審な点を発見しました。当時は、詳細な調査を行うために必要なレベルの可視性を持っていませんでした。しかし、すでにWithSecure™ Elementsを利用していたため、当社のEDRコンポーネントを数回クリックするだけで導入することができました。これにより、ランサムウェアの実行を企図していた攻撃者を迅速に検知し、対処することができました。 

 

アップデートの必要がない最新の防御力 

新しい機能を追加できるだけでなく、システムの更新を気にする必要がありません。常に更新される機械学習やAIモデルなど、最新の脅威インテリジェンスとセキュリティ技術を自動的に利用可能となります。これにより、システム上の行動やアクティビティを分析して、これまで発見されていないような潜在的な脅威にも対応できるのです。また、当社がアップデートや新しい製品機能を提供しても、ユーザはアップグレードの対応をする必要が無く、すぐにその機能を利用可能となります。さらに、すべてのクライアントアップデートがクラウドから自動的に配信されるため、常に最適な防御が維持されます。 

 

 

専門家による手厚いサポート 

WithSecure™ Elementsを使用すれば、クラウドからセキュリティを管理することがはるかに容易になりますが、それでも支援の手が必要な場合があります。たとえば、潜在的な侵害の兆候を検出したが、それが何であるか、次に取るべき最善の手順がはっきりしない場合などです。 

多くのクラウドセキュリティプロバイダーは、導入の時点でお客様との関わりを終了してしまいますが、当社のWithSecure™ Elevateサービスでは、お客様は決して一人ではありません。 

当社のエキスパートが、お客様が最も助けを必要とするときに、いつでもお客様をサポートする準備ができています。 また、セキュリティ管理を完全にアウトソーシングしたい場合は、当社の認定マネージドサービスパートナーにお任せください。当社のパートナーは、マネージドサービスのお客様で難しいインシデントを調査するために専門家の助けが必要な場合、WithSecure™ Elevateサービスを利用することも可能です。 

実際、パートナーシップはWithSecure™の哲学の中核であり、中小企業から、当社の技術を使用してクラウドから完全に管理されたセキュリティサービスを提供するマネージドサービスパートナーに至るまで、すべてのお客様に広がっています。当社のセキュリティ専門家は、継続的な実地トレーニングを通じて、これらのパートナーが当社のポートフォリオだけでなく、攻撃の仕組みや、当社のツールとサービスを最も効果的に使用する方法についても完全に理解していることを確認しています。 

 

使用量に応じた支払い 

クラウドでセキュリティを管理するもう一つの大きなメリットは、  使用量に応じた支払いモデルへの移行が可能なことです。私たちのサービスはすべての人のためのものであり、シンプルで柔軟な価格設定もそのためです。デバイスを使用したときだけ費用を支払えばいいのです。例えば、スタッフが何らかの理由で長期休暇に入る場合など、特定の月にデバイスを使用しない場合は、支払いをする必要はありません。このような柔軟な価格設定は、特に季節や人員配置に予測不可能な変動がある企業にとって有益なものです。 

 

 

まとめ 

物理的なインフラストラクチャを導入する必要がないため、セキュリティ管理をクラウドに移行することは迅速かつ容易です。 

また、高い拡張性を持っているため、中堅企業のお客様から最大手のマネージドサービスパートナーまで同じWithSecure™の技術を使用して複数の組織のセキュリティを同時に管理することができます。 

おそらく最も重要なことは、この激しい変化の時代には、セキュリティ管理は機敏でなければならないということです。セキュリティ管理をクラウドへ移行することは、さらに変化し増大する脅威に対する防御に必要なことです。そうすることで、常に安全性とコンプライアンスを確保しながらも、生産性を維持し、変革を続け、安全にクラウドサービスを利用することができるのです。 

オールインワン・サイバーセキュリティ・プラットフォーム

単一のコンソールから、すべてのセキュリティニーズを管理します。 WithSecure™  Elements は変化する脅威とビジネスニーズに対応するために必要な、明確性、柔軟性、テクノロジーを提供します。

適切なセキュリティ対策があれば、ビジネスを成功に導くことができます

ビジネスが必要とする成果を得るためには、適切な専門知識、適切なテクノロジー、適切なアプローチを持つセキュリティパートナーが必要です。

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    Published

  • 22/03/2022